血圧とは?

まずは「血圧」に関してです。

血圧と言われると「血管の圧力」といったイメージも湧くと思います。

実際に僕も血圧は血液が血管壁にあたったとき(収縮期)、離れるとき(拡張期)というように覚えていました。

しかし、それでは血圧の数値が何を示しているのかが分かりづらいんですよね。

なので、血圧は「血流の流れ」というようなイメージで覚えてみました。

 

そもそも、血圧は何で表されるのか。

血圧(Bp)=心拍出量(CO)×末梢血管抵抗(TPR)

【電流×抵抗で計算される電圧の様なイメージです】

上記の式で表すことができます。

心臓は全身に血液を送り出すポンプの働きをしており、個人差はありますが4~8L/minの血液量を拍出しています。

これが心拍出量と言われています。

 

末梢血管抵抗は単純に血流が血管壁にあたったときの抵抗力のことですね。

なので、生活習慣病である動脈硬化や糖尿病、高血圧をお持ちの方はこの血管抵抗が血管壁の弾力性を失うことで高くなるため血圧が高くでると言われています。

また、感染による敗血症、高体温等の病態となると血管拡張が起きるため血管抵抗は下がります。よって血圧は低下します。

 

つまり、血圧が高い又は低いということは

①血管内を流れる血液量

②血管壁の抵抗力の変化

上記により血圧は変動すると言われています。

この変動には精神面による神経の影響等も関係してあり、様々な要因で血圧は変動し、そして教科書的な正常値だけでなく、その人の正常値というものを見極めることが、実際の臨床では必要であると感じています。